もりっちゃんのゆるブログ

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「博士の愛したジミな昆虫」読みました

 今日はこちらも大雨でした。九州に特別警報が出て警戒が

呼びかけられています。

他人事と思わず充分に警戒したいと思います。

 

博士の愛したジミな昆虫 (岩波ジュニア新書)

「博士の愛したジミな昆虫」(金子修治・鈴木紀之・安田弘法 編著)

を読みました。

岩波ジュニア新書で今年の4月に刊行されたもの。

図書館で借りましたが、私が最初の読者では?と思うくらい

まっさらな本でした。

大体中高生くらいを対象にしているのか、できるだけかみ砕いて

わかりやすくを心がけて書かれた、専門的な研究書でした。

昆虫に魅せられた10人の博士(農学博士・理学博士)が、

それぞれの半生を振り返り、今まで研究してきた「ジミな昆虫」

について解説。

そして若い世代が夢を持ち実現にむけて挑戦することに、

エールを送っています。

10人の博士が取り上げた昆虫は ↓

  • テントウムシナミテントウとクリサキテントウ)
  • モンシロチョウ(エゾスジグロシロチョウ他)
  • ツバキシギゾウムシ
  • 植物アリ(植物と共生するアリ)
  • コナガ、コナガサムライコマユバチ
  • ニホンアブラバチ、アブラムシ、ナミテントウ
  • ヒアリ、タウニーアメイロアリ
  • ブタクサハムシ
  • ツマグロヨコバイ
  • カドマルエンマコガネ、ツノコガネ

聞いたことのない虫ばかりで、写真を見ながら、ときには

びびりながら(虫が苦手💧)読みました。

桐谷圭治先生が紹介された、

ハーバード大学エドワード・O・ウイルソン教授の言葉が印象に

残りました。

「人類の生存には昆虫は不可欠だが、人類が全滅しても滅びる昆虫は

コロモジラミとケジラミぐらいだ」

昆虫は地球上に100万以上の種がいます。

なんと地球上の全生物種の3分の2を占めます。

(あくまでも「種」の話で個体数ではありません)

それだけ多種多様な虫がいるのですね\(◎o◎)/

 

実は今年、兵庫県カメムシが大発生しています。

丹波、三田あたりで発生したカメムシが南部まで飛んできています。

今は害虫とされている虫も、農薬の過剰散布や森林の伐採、

減反政策による休耕地の増大、杉の植林、など人間が行った

活動により、「ただの虫」から「害虫」となってしまったのです。

 

私は虫が苦手で、この本を読んでワクワクすることはできません

でしたが、先生方が生物の多様性と共生を大切にしていることは

よくわかりました。

人間も多様な生態系の中で生きている生物のひとつなのだと

謙虚に考えたいです。