昨日は2か所の通院で、自転車で出かけました。
今日も昨日に続き暑いです。💦
「遠くの声に耳を澄ませて」(宮下奈都 著)を読みました。
図書館で本を借りるのに、今は閲覧に長く時間をかけられないので、
あらかじめ予約をすることが多くなりました。
でも新刊や人気の作家の本は予約件数が多く、なかなか順番が回ってきません。
(去年の8月に予約した本が2冊あるのですがまだです)
あまり時間が経つと、せっかく順番が回ってきても
もうそれほど読みたくなくなっていることがあり、
読まずに返すこともありました。
今はあまりに予約件数が多い本は予約せずしばらく待つことにしています。
予約のついてなさそうな本を決めるのはなかなか難しいです。
小説が読みたいときはこんなふうに決めます。
ネットで「文庫 ランキング」と検索し、文庫で今売れている本を
見てみます。
文庫があるということは、単行本なら2~3年前に出ているはず。
予約が少ない可能性が高いです。
そこで見つけたこの文庫。 ↓
残念ながらこの本自体は予約が多く、ちょっと無理。
それで中に収録されている短編を作家ごとに調べると、うまい具合に
短編集が見つかりました。
宮下奈都さんの「アンデスの声」が収録されている
「遠くの声に耳を澄ませて」。
作品は他に、
「転がる小石」
「どこにでも猫がいる」
「秋の転校生」
「うなぎを追いかけた男」
「部屋から始まった」
「初めての雪」
「足の速いおじさん」
「クックブックの五日間」
「ミルクティー」
「白い足袋」
「夕焼けの犬」
ひとつひとつ完結した短編だけれど、同じ人物が時を超えて
登場して、つながった物語のようにみえる。
どの人物も、この日本のあちこちで実際に生きている人々のように
思えるくらい身近だ。
そうだよね。わかるよ。と声をかけたい気持ちになる。
「叫んでもしかたのないことはあるのです」
(「遠くの声に耳を澄ませて」(宮下奈都 著)内
「クックブックの五日間」より)
その通りだ。
一日の終わりの夕焼けを眺めながら、同じ空の下同じように
生きている人を想う。
先日読んだ「羊と鋼の森」に比べると、美しい調べではないかも
しれないが、私はこちらの方が好きだ。