もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「雑草はなぜそこに生えているのか」を読みました

 ずっと雨が続きましたが、ようやく今日は晴れました。

でも蒸し暑いです。いよいよ日本の夏がやってきました🍉

 

雑草はなぜそこに生えているのか ──弱さからの戦略 (ちくまプリマー新書)

「雑草はなぜそこに生えているのか 弱さからの戦略」(稲垣栄洋 著)

を読みました。

自然科学系の本を続けて読みました。これも108円均一で購入。

中高生向きに書かれた本なのでとても読みやすく、さくさく

読み進められます。1日で読めました。

 

雑草は強くてたくましいイメージがあります。

でも実は植物の中ではとても弱いというのです。びっくりです。

抜かれてもまた生えてくるし、踏まれても枯れないし。

人間から見るとそう見えるけれども、植物から見ると実は違うことが

わかりました。

 

私が子どもの頃、セイタカアワダチソウという外来の植物が

大発生して問題になりました。

でも最近はあまり見かけません。

セイタカアワダチソウは増えすぎたのです。

植物は多種多様な個が集まって絶妙なバランスで生きています。

1つの種だけが隆盛をきわめるとやがて自らをも滅ぼすことに

なるのですね。

 

中高生向きなので仕方ないのだけど、

「人間でもそうですね」「人生も同じですね」という筆者の意図が

ちょっと露骨でした。

わざわざ言わなくても読者はわかると思います。

 

香川照之の「昆虫すごいぜ」(今日もあります!)に、

クマバチの回があって、クマバチは藤の花の蜜をとりに来るので

そこで捕まえられるという話がありました。

藤の花は軽く小さな蜂だと花びらが開かず蜜がとれない構造に

なっています。

クマバチは藤の花の蜜をライバルに取られることなく独り占め

できますし、植物の藤もかなりの確率で受粉をすることができます。

ウインウインの関係なんですね。

 

植物は種を守るために長い時間をかけて変化してきました。

雑草はその変化がもっとも柔軟だといえます。

そういう意味ではやっぱりたくましいのかもしれません。