もりっちゃんのゆるブログ

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えびすさまの謎 その2

昨日は美容院へ行きました。

13年近くお世話になっていた美容師さんが異動になり、

次からは新しい美容師さんにやっていただくことになりました。

今回で最後。丁寧に仕上げていただきました。✨

 

えびすさまの謎解き、その2です。

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えびすさまが釣り竿と鯛を持っている姿が、「海彦山彦」のお話から

きているのでは、ということでした。

「海彦山彦」は次のようなお話。

山幸彦は、兄の海幸彦の釣り針を借りて漁に行くが、釣り針を失くしてしまった。そのため彼は兄に責められて、釣り針を求めて海中に行き、海神の娘の豊玉姫と出会った。このあと山幸彦は豊玉姫を妻にして海神の宮殿で三年間過ごした後に釣り針を見つけて地上に戻った。地上に戻った山幸彦は海神の助けを得て海幸彦を従えて皇室の祖先になった。

なんだか浦島太郎のような話ですね。この話も貴種流離譚の形を

とっています。

(「貴種流離譚」は「えびすさまの謎 その1」をご覧ください)

この「海彦山彦」が西宮神社蛭子命の伝説と結びつき、えびすさまの

姿は釣りをする山幸彦の姿に倣った、という説です。

鯛は、祝宴で出される縁起の良い魚。大漁旗にもえびすさまと鯛が

描かれるようになりました。

 

一方、山幸彦は彦火々出見尊という神様の通称。元々は稲の神で

農耕神です。

それにえびすさまが結びついて漁業の神ともなり、海に近いところ

だけでなく農作地にもえびす信仰が生まれていったそうです。

 

さて、中世、近世になると、西宮神社の境内の北側に居住していた

傀儡子(くぐつし・傀儡師とも書く)という人形劇集団によって、

えびす信仰は全国に広まりました。

「戎廻し」や「戎かき」と呼ばれ、中世に商業機構が発展すると、

えびすさまは海・漁業の神としてだけでなく、商売の神としても

信仰されるようになりました。

 

ここまで、えびすさまが蛭子伝説から来ているという説を

紹介しました。

次は、事代主命コトシロヌシノカミ)がえびすさまだと考える

今宮戎神社の説を紹介します。

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今日はえべっさんの残り福。みなさんに福が訪れますように!