台風19号の甚大な被害にただ驚くばかりです。
こちらは去年の21号よりもずいぶんましでした。
やはり通るコースによって全然違うのでしょう。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
こんなときにこんな本で何か不謹慎かもしれませんが、
返却しないといけないので覚え書きとして記事にします。
小林泰三(こばやしやすみ)著「アリス殺し」を読みました。
初めて読んだ作家です。
表紙を見ても「不思議の国のアリス」と関係がありそうな
気がしますが、その通り! 関係 大有りです(笑)
ファンタジーとSFとミステリーが融合しているちょっと
変なお話。
叙述トリックっぽいので、あらすじを書きにくいです。
表紙裏の紹介文を引用することにします。
大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだ
アリスの夢ばかり見ている。
ハンプティ・ダンプティの墜落死に遭遇する夢を見た後
大学に行ってみると、キャンパスの屋上から玉子という
綽名の博士研究員(ポスドク)が墜落死を遂げていた。
次に亜理が見た夢の中で、今度はグリフォンが生牡蠣を
喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた
教授が急死する。夢の世界の死と現実の死は繋がっている
らしい。(後略)
ほとんどが会話文なので早く読めますが、登場人物が多くなると
誰のセリフかわからなくなってきました。
どちらかというとこういう(会話文主体の)文体はあまり
好きではありません。
続編「クララ殺し」「ドロシイ殺し」を借りて読むか
迷っています。
たぶん「クララ殺し」は「アルプスの少女ハイジ」、
「ドロシイ殺し」は「オズの魔法使い」と関係あるだろうなと
想像できます。
今は読む本があるので、それを読み終わった後考えることにします。