梅雨の合間のお出かけに伊丹まで行ってきました。
伊丹市立美術館で開催中の「エルンスト・クライドルフ展」
です。
エルンスト・クライドルフは1863年にスイスのベルンで生まれた
画家で、ヨーロッパの絵本芸術の草分けとなった人です。
スイス生まれですが幼少時は東ドイツの農村で育ち、
体調を崩し南バイエルンの村で静養します。
アルプスの大自然の中でクライドルフは幼少時に親しんだ
草花や生き物たちを思い出し、絵本を作っていきます。
上のポスターの絵は「くさはらのこびと」という本の中の
『車に乗るこびとたち』です。
こびとたちの乗る車はバッタが引いています。
これはロビーにあるパネルで撮影ができました。
「ふゆのはなし」の中の『宴』です。
「ふゆのはなし」は白雪姫の続編というべき物語で、
七人のこびとたちは雪の中に穴を掘って暮らしています。
(上の絵では赤い服を着たこびと)
白雪姫は雪の精の設定で、三人の使者のこびと
(黒い服を着たこびと)を伴って七人のこびとたちを
訪れます。
そり遊びや雪合戦をしてみんなで遊びます。
そして白雪姫は使者のこびとと連れて帰っていくという
お話。
草花を擬人化したした「花のメルヘン」は
擬人化された草花や虫たちが何か解説が付いていて、
照らし合わせながら見ることができました。
伊丹の昆虫館と図書館が協力して解説を作ったようです。
さすがの伊丹!
エルンストの絵本は絶版のものもあり残念でしたが、
絵はがきを少しお土産に買いました。
緻密で繊細、かわいさとユニークさの詰まった絵本の
世界を楽しめました。