もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

公開講座へ

今日はいいお天気でした。
早起きできたら行こうと思っていた短大の公開講座へ出かけました。

甲子園短期大学甲子園学院の附属で、名前だけは知っていましたが中に入るのは初めて。
きれいな校舎と教室。トイレはデパートのトイレみたい。
講堂のような広い教室で、講演を聞きました。

タイトルは
『心身の特徴と現代社会のミスマッチを理解する
    〜生活習慣病とたたかうために〜   』
で、短大の学長、瀧上先生がお話されました。

どうして生活習慣病が増えてきたかというと、一つは高齢化。
長生きするようになったので自然に増える。
もう一つが上記のミスマッチであるとのこと。

人間は進化の過程で、狩猟採集生活に適応して次のような体になった。
〇長距離移動ができる
〇獲物の捕獲や解体ができる持続的な身体活動ができる
〇活動していないと衰える
〇安定して食料が得られないので、エネルギーを節約して体にため込もうとする

この体の特徴により、心も特徴をもった。
〇エネルギーを使わないことは、楽(らく)なこと♪
〇エネルギー量の多い食物は、おいしい♪

しかし、社会はめまぐるしく変化していった。
〇農耕の開始である程度の食料が確保できるようになった
産業革命による機械や燃料の進歩で、「楽で」「おいしく」「快適な」生活になった
〇医学の発達により、病気が治るようになり、予防ができ、衛生状態がよくなった

人類の心身は狩猟採集時代の特徴を持っているのに、
社会・環境が変化し、ミスマッチが起こっている。
〇過剰なもの…食物、ストレス、清潔(除菌)、快適(冷暖房)
〇不足なもの…身体活動、食物の多様性、睡眠
これを克服するには、過剰を控え、不足を補うことだとはっきりしているのに、
なかなかできない。

どうしても「楽で」「おいしく」「快適」な生活に傾いてしまうが、
意識して食事と運動をコントロールする以外に方法はない。
魔法や奇跡を信じず、誘惑にのらない。

ということでした。
受講者は中高年の男性が多かったです。
座って講義を聞くのは久しぶりの体験でした。
ちょっと賢くなったかな?