もりっちゃんのゆるブログ

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広重コレクションをされた原安三郎さん

台風はだいぶ弱まってきましたが、それでも風と雨は強いです。
被害がないといいのですが。

昨日記事にした「広重ビビッド」の展示品をコレクションしたのは、原安三郎(はらやすさぶろう)と
いう人です。


ウィキペディアより)

私は不勉強で今回初めて知りました(^^ゞ
原氏は、明治42年早稲田大学を首席で卒業されますが、子どものときに患った関節炎が原因の
肢体不自由を理由に、志望する会社への就職がかないませんでした。
しかし、山本粂太郎氏(当時三井物産常務・その後衆議院議員)の知遇を得て、
山本氏が設立した日本火薬(現 日本化薬)に入社します。
そして、昭和10年社長になりました。
戦時中、軍用火薬を製造せず産業用火薬に徹したことなど、不屈の精神をもっていた人のようです。
戦後は、日本経済の復興と再建に貢献されました。

また、東京放送(現 TBSテレビ)の設立に関わったそうで、
TBSは今回の「広重ビビッド」の企画制作担当として、図録の発行者になっています。


原氏の紹介文を入り口で読み、
この人がいなければ、また会社経営者でなければ、これらの広重の作品を見ることはできなかったのだなあ、と思いました。

浮世絵は摺りものなので同じ絵が何枚もありますが、今回の作品はほとんどが初摺で、
かつ初公開のものだったので、色が美しく鮮やかでした。
原氏に感謝して、観賞を終えました。