「小さいおうち」の中島京子さん著。
抱腹絶倒という笑いではないが、2ページに1回はクスッと笑え
たまにガハハ〜と笑えるユーモア満載の小説である。
43歳独身の花村茜さん。
勤めていた会社をリストラされ、父の死後相続したアパートの住み込み大家に
なることになった。(住み込みがここんとこ続いてるな・・・)
ひと階に3部屋、3階建ての9部屋にはまあ〜へんてこりんな人たちが
住んでいる。
ベランダからはお寺と墓が見渡され(!)、ときどき猫も部屋にやってくる。
他にも墓につきもののモノたちが現れ、茜さんは大家としててんてこまい。
しょっちゅう笑いながら読んでいるものだから、
たまにくる「お涙」が効く。
酒も人生も、馬鹿みたいに甘くはないのだから。
花桃実桃というカクテルは、甘いのかしょっぱいのか苦いのか・・・
私も味わってみたいと思った。