もりっちゃんのゆるブログ

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パラドックス13(サーティーン)

パラドックス13 (講談社文庫)

東野圭吾、文庫新刊。少し前に読み終えた。

帯には「読み始めたら止まらない。徹夜必至のスピード感!」
とあり、さすがに徹夜はしなかったが、それに近い夜中まで布団の中で
読んでいた。

3月13日金曜日13時13分13秒、13人の人を残して世界から生き物が消えた。
という恐ろしい設定。
どう収束させるのか、気になって気になって・・・

元祖パニック映画の「ポセイドン・アドベンチャー」(古いね)を思い出す
こともあったが、読み終えてみるといろんな読み方ができる話だと思った。
残された13人は、警察官の兄弟、看護師、女子高生、少女とその母親、
フリーターの若い男性、大手建設会社の専務と技術屋、ヤクザ、老夫婦、
母親に死なれた赤ちゃん。

警察官の兄は、何とか皆で生き延びようと冷静かつ大胆に判断を下していく。
反発する者、諦める者、流れに任せる者。
13人はどうなるのか。

この小説は2009年に単行本が出ているので、東日本大震災前に書かれている
ことになる。
それも興味深い。

うーん、それにしても、13人を残して人が消える(実際は消えたわけでは
ないのだが)このP-13現象の説明は、やっぱり私にはよくわからない。
東野圭吾は、はやり理系だ!というのが一番の感想かもしれない(笑)