もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

猫の本

文庫 猫がドアをノックする (草思社文庫)

文庫 猫がドアをノックする (草思社文庫)

文庫 猫には猫の生き方がある (草思社文庫)

文庫 猫には猫の生き方がある (草思社文庫)

猫本は多い。
内田百輭ノラや」、南木佳士「トラや」、大島弓子グーグーだって猫である」など私の在庫本にもいくつかある。

「猫がドア〜」の最初にある猫の家系図がすごい。
岡野さんは猫を飼っているのではなく、猫と住んでいる、暮らしている人だ。
その距離感がうらやましい。

ペットとしても野良ちゃんとしても、猫をめぐる問題は尽きない。
でも、単に猫を好きな者にとっては「猫と一緒に暮らしたい」という思いは真剣で純なものなのだ。

私の父は一人っ子なので父方の叔父叔母はいない。しかし、父の父、祖父の妹夫婦に子どもがなく、その父にとっては叔母夫婦に、父は子どものように、私と弟は孫のようにかわいがられた。
その父にとっては叔母夫婦(私にとっては何というのか?)の家は兵庫県の田舎で、
祖父の墓参りの折などよく立ち寄った。
その家にはいつも野良猫がいた。それも半端な数ではなかった。
でも、彼らはいつもフツーにそこにいて、寝たり食べたり遊んだりしていた。
父の叔母夫婦は、特にかわいがっている様子ではなかったが、水とごはんは欠かさずあげていた。名前も特になかったように思うが、叔母夫婦はちゃんと彼らを区別していた。
誰がごはんを食べていないのかちゃんとわかっていた。
私は不思議だったし、すごいと思っていた。

この2冊の本を読んで、一番に懐かしいこの記憶がよみがえった。


さて、今読んでいる「天狗風」。

新装版 天狗風 霊験お初捕物控 (講談社文庫)

先の「震える岩」の続編。
まだ途中なのだが、なんと猫が登場する。結構重要な役だ。
名前が鉄。「じゃりんこチエ」の猫は小鉄だったな。
この鉄は人間の言葉を話す。といってもみんなに聞こえるわけではないが。
人間の言葉を話すといえば、そう、ジブリ映画「魔女の宅急便」のジジ。
この映画は大好きで、特にジジがたまらない。
最後、このジジは「ニャア」としか鳴かなくなる。
「天狗風」の鉄はどうだろう。
ずっとお初の子分でいてほしいな。