もりっちゃんのゆるブログ

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北斎展

先週水曜日、神戸市立博物館へ「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」を
見に行きました。
今回はちゃんと前売り券も買って、楽しみにしていました。


ボストン美術館には浮世絵を始めとする日本美術が多く収蔵されています。



北斎は90歳まで生きたそうです。有名な冨嶽三十六景は70歳を過ぎてからの作だそうで
何となく文豪谷崎潤一郎を思い出しました。

会場は予想通りの大満員。「前で見たい人は並んでください」とのこと。
浮世絵は描写が細かいので、後ろからは見にくい。覚悟を決めて並ぶことにしました。


北斎といえば、「冨嶽三十六景」。
三十六景の予定が好評なので後に十景追加されたそうです。
これはあまりにも有名な「神奈川沖浪裏」。
教科書や絵はがきではよく目にしたけれど、本物を見たのは初めて。

「凱風快晴」。これも「赤富士」の愛称で親しまれています。


「諸国名橋奇覧 すほうの国きんたいはし」。
岩国の錦帯橋。特徴のあるアーチは今のものにも残っています。


今回おもしろかったもの、1つは「組上灯籠」(くみあげとうろう)といわれる
紙キット作品。
紙面に書かれた部品を組み立てることで立体的な風景ミニチュアを作るもの。

これはロビーにあった拡大されたもの。浅草寺雷門です。
小さい頃、雑誌の付録にあったこういう仕掛けのものでよく遊びました。
北斎はこんなものも作っていたのですね。


それから、花鳥画

「子規(ほととぎす) さつき」

黄鳥(おうちょう) 長春(ばら)」

どちらも鳥が下向きに描かれていて、動いている一瞬をおさめた写真のようです。
私の好きな文鳥もありました。辛夷花(こぶしのはな)とセットでした。
北斎花鳥画はイメージになかったけれど、とても気に入りました。


それから、洋風版画も展示されていました。
銅版画のようで、これも北斎のイメージになく驚きました。

グッズは、図録と絵はがき、しおりといつも通り。
ヘトヘトになりましたが、大満足。ますます浮世絵が好きになりました。