もりっちゃんのゆるブログ

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「特別展 無言館」へ

 10月15日(水)、六甲アイランドにある神戸ゆかりの美術館へ

「特別展 無言館 遺された絵画からのメッセージ」を

見に行きました。

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無言館」は長野県上田市にある、戦争で亡くなった画学生たちの作品を

収集・展示する施設です。(開館は1997年)

今年、NHKEテレ「日曜美術館」で「無言館」が特集され、初めて所蔵作品を

見ました。

実際の「無言館」は遠くて行くのは難しいけれど、この秋数点が里帰り

(神戸、芦屋、大阪出身の画学生にとっては)展示も兼ねて、神戸に

来るということで、ぜひとも見に行きたいと思いました。

 

何度か来ている美術館ですが、人出が多かったです。やはり年配のかたが多く。

展示の初めに主催者のひとつ、朝日新聞社がコメントを寄せていました。

戦争で亡くなった画学生の絵(彫刻もあり)ということで、「戦争」を

強く意識する人が多いと思うが、あくまでも「美術展」なのだということを

意識してほしい、ということでした。

若くして戦争で亡くなりかわいそうだ、とか

もっと絵を描きたかっただろう、とか

どうしてもそんなふうに感じてしまう。

もちろんそれは間違ってないし、その感情は当たり前だけれど、

その絵を描いた画学生は、そのときまさに青春を生きていたし、

絵を描くことに喜びを感じていただろうと思うのだ。

 

展示されている絵には、作者の名前、卒業した学校、戦争で亡くなった

いきさつと没年が書かれたキャプチャーがついている。

どうしてもそこに目が行ってしまうが、できるだけ何も考えず、

作品だけを観るようにした。

 

「望郷」「家族」「自我」「恋」「夢」の5章で構成されていました。

それぞれの愛した故郷、家族、恋人、自分の絵に対する思いが

エネルギッシュに描かれていました。

エネルギッシュなのに静かでした。

彼らの精神状態なのかなと思いました。

 

絵の他にも遺族が寄贈した遺品が展示されていました。

彼らは戦地にも小さなスケッチブックを持って行ってスケッチをしていました。

残してきた家族には、今でいう絵手紙のほうな葉書を送っていました。

遺品を見るとどうしても戦争を意識せざるを得ません。

 

隣りの神戸ファッション美術館では「特別展 デンマーク・デザイン」が

開催されており、神戸ゆかりの美術館の半券があれば割引があるのですが、

お昼を過ぎていることもあり止めました。

お昼ご飯はお店に入らず、コンビニで買って公園で食べることに決めて

いました。

次回に続く。

 

「悪人」を読みました

しばらくいいお天気が続いています。

昨日はお出かけしました。次回にでも記事をアップします。

 

今日はたまっている読書の記事を。

悪人

「悪人」(吉田修一 著)を読みました。

「路 (ルウ)」を読んで吉田氏の他の本も読んでみたいと思ったからです。

 

本は2007年発行。朝日新聞に2006年3月から2007年1月まで

連載されました。

映画化された記憶があり調べたら、2011年に映画化されていました。

妻夫木聡深津絵里が主演だったことも覚えていました。

私は観ていませんが、日本アカデミー賞を総なめしたようです。

 

読み始めたときは、宮部みゆきの「模倣犯」に感じが似ているなと

思いました。

これから起こる犯罪(なんとなくこれから起こるとわかる)の

周辺の人物の状況、社会情勢などの説明から始まるところなど。

 

ただこの「悪人」の一番の特徴は、舞台が福岡、佐賀、長崎の

九州北部地域だということ。

登場人物が九州の方言を話し、事件の起きた12月から1月の雪が降る

ような寒さや、港のそばに露店が並ぶ漁村の暮らしが身近に感じとれる。

2人が逃亡を続けるさきざき、呼子の民宿でのシーン、

灯台下に建つ底冷えのする管理小屋での隠遁生活がクライマックスと言える。

 

印象に残ったセリフを挙げておく。

「アンタ、大切な人はおるね?」

 (中略)

「その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなって

 くるような人たい」 

 (中略)

「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。

 大切な人がおらん人間は、何でもできると思いこむ。

 自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気に

 なっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。

 だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、

 失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした

 目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」

   (「悪人」(吉田修一 著)より)

 

フェリー乗り場に置き去りにされた5~6歳の祐一(清水祐一:主人公の1人)

に、持っていたちくわを渡したのは、父親に抱かれた佳乃(石橋佳乃:被害者)

ではないかと気づいたとき、ちょっとぞくっとした。

違うかもしれないけれど。深読みし過ぎかもしれないけれど。

この場面は映画ではどうなっていたのだろうか。

 

ひとりひとりは悪人ではない。でもひとりひとりが持っている「悪」の

部分が集まると、巨大な「悪人」が出現するのだ。

その巨大な悪人は、もうひとりひとりでは制御できなくなっている。

そんな気がした。

 

マスクケース

マスクケースを作りました。

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開いたらこんな感じ。 ↓

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ポケットが3つあります。

左右に1つずつ、不織布マスクが開いて入る大きさのポケット。

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手前のポケットには手作りマスクをたたんで入れる。

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今は100均にもマスクケースが種類豊富に売られていますが、

家にあるものでできるならと思いました。

 

作り方はYou Tubeの動画を参考にしました。

「マスクケース 作り方」で検索すると、たくさんの動画がアップされて

います。

本当は動画ではなく文章と写真で書かれたものがよかったのですが、

今はほとんど動画なんですよね~

動画を見ながら作るのは場所をとるので、いったん紙ベースにするため、

動画の字幕をオンにしてメモをとりました。

(字幕はちょっとヒドかったですが・・・)

 

なかなかの出来上がりで悦に入っていたけれど、

家族には「あまり実用性がない」と言われてしまいました(T_T)

いいんだもーん、作りたいから作ったんだもーん!

 

「検事の死命」を読みました

台風14号は変な進路をとりました。人的な被害がなく幸いでした。

こちらは今日いいお天気になりやれやれです。 

 

まだたまっている読書の記事をアップします。

検事の死命 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

「検事の死命」(柚月裕子 著)を読みました。

月氏の「最後の証人」を読んだ後、佐方シリーズを一度に予約して

読むことにしました。

最初に来たのが、この「検事の死命」。

予約人数の少ない本から回って来るので仕方ないけれど、

本来は「検事の本懐」の後で読むべきらしい。

(「本懐を知る」の続編「業をおろす」が含まれている)

 

月氏は、Eテレ「ネコメンタリー 猫も杓子も」で取り上げられて

いた作家。

小説の中だけでも正義が貫かれてほしい、みたいなことを

とおっしゃっていました。

 

読後は必ずすっきりできるシリーズ。

「読書」カテゴリーの記事では、読んで感じた思いをできるだけ

ことばにしようと思って書いています。

読んでしんどい思いになるのはなぜだろう。

読んでもやもやするのはなぜだろう。

このしんどさやもやもやは何なのかを考えて、ことばにしています。

これはなかなか時間がかかりますが、ここまでやってやっと

本が自分のものになった気がします。

佐方シリーズのすっきり感はどこから来るのか。

主人公 佐方の筋の通った生き方、かな。 

実際には無理だけど、小説の中だけの理想の生き方。

 

このシリーズはまだ数冊残っているので、楽しみにしときます。

 

腕カバー

歩みの遅い台風14号。雨も上がって少し日も差してきました。

まだ気を抜けませんが風はましになってきました。

明日は晴れるかな~

 

腕カバーを作りました。

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ブログにコメントを寄せてくださる、たんぽぽさんの作品を見て、

作ってみることにしました。

わかりにくいところをお聞きして教えてもらいました。

家にある布とゴムでできました。

ちょうど今の季節から重宝しそうです。

 

(10/12 追記)

手首の部分が内側に入り込んで見にくいので、写真を

追加します。 ↓

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「黙過」を読みました

台風14号の近畿最接近は明日の午前だそうです。

雨は今日、風は明日が強いようです。

今日の夕方、ベランダの物の取り込みをしようと思います。

今回は台風本体が南側を通るので、たぶん北風。いつもとは反対なので、

ベランダの被害はそうないかなと思いますが念のため。 

 

たまっていた読書の記事をアップします。

黙過 (文芸書)

「黙過(もっか)」(下村敦史 著)を読みました。

新聞の広告で書名を知り、予約して借りました。

 

「黙過」とは、

知っていながら黙って見逃すこと(大辞林第三版)

と、表紙見返しに書いてあります。

  • 優先順位
  • 詐病
  • 命の天秤
  • 不正疑惑
  • 究極の選択

以上の5章から成りますが、“究極の選択”までの4章それぞれに、

「黙過」した人物が登場します。

“優先順位”では、大学病院の医者。

詐病”では詐病している父を持つ息子。

“命の天秤”では養豚場の娘。

“不正疑惑”では医療ジャーナリスト。

それぞれ「黙過」せざるを得ない事情が描かれ、もやもやしながらも

仕方のない現代の社会問題を意識させている。

最後の“究極の選択”では、前の4章で登場した人物がほぼ全て

登場し、4章で描かれた話が繋がっていく。

このような構成は初めてだった。

 

分野としては医療ミステリになるだろう。

でも作者は専門家に取材し、論文や文献を参考にして書いているので

単なるフィクションとはいえない側面がある。

安楽死問題、脳死、移植、動物実験など、簡単にどちらが正しいと

判断できない問題が多い。

当事者になったらあなたならどうする?

と、この作品は問いかける。

難しい内容ではないが、別の意味でしんどい本だと言えると思う。

 

富士屋の天丼セット

今日は急に寒くなりました⛄

台風14号が近づいていてそのせいかも。

台風への準備と寒さへの備え、気をつけましょう。

 

9/30(水)、あべのハルカス美術館で「奇才ー江戸絵画の冒険者たちー」

を見た後、MIO(あべのステーションプラザ ミオ)で

昼食を食べました。

ちょうどお昼どきだったので、お客さんはそこそこ多かったです。

 

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「富士屋」というお蕎麦屋さんで天丼セットをいただきました。

(マスクまで写ってしまった・・・)

 

食事はマスクをはずさざるを得ない状況なので、一番気をつけないと

いけないです。

お店はお客さんが帰るたびに消毒してくれていました。

できればお昼どきをずらすか、何か買って外の公園で食べるのも

よかったかなと思いました。

いつもなら食べた後も、本を読んでゆっくりしたり、

コーヒーを飲みたくて喫茶店に入ることも多かったのですが、

食べた後はそそくさとお店を出ました。

 

もう一度ハルカスに戻り、近鉄百貨店の中にあるジュンク堂書店

行きました。

文庫本を2冊買いました。

施設やお店を行ったり来たりするたびに、手指消毒をするので、

手がすっかり荒れてしまいました。

手の甲がかゆく、ちょっとこすっただけで皮がめくれます。

手の皮が薄くなったみたい。

これからはハンドクリームがいるかなあ。

 

今回のお出かけで駅置きのパンフを見ると、各鉄道会社の

ハイキングが再開されていることを知りました。

阪神のハイキングは、受付時間が65歳以上と64歳以下とで

分けられていました。受付時は長蛇の列ができて混むからだと

思います。当日に体温や個人情報を書いた参加申込書を

提出しないといけません。

スタート後は自由歩行なので、そのうちバラバラになり

まあ安心だと思います。

問題はJRのふれあいハイキングの方で、各地のウォーキング協会に

よって対応は変わってきそうです。

こちらは集団歩行でどうしても密になるしな~と心配。

複数の班に分けて歩くとかの工夫がされているのかも。

問合せしないとこれはわかりませんね。

とりあえずハイキングに参加するなら、まずは自由歩行の

ハイキングから、とは思っています。