もりっちゃんのゆるブログ

楽しく、でも真面目に。 そんなブログを書いています。

「奇才 -江戸絵画の冒険者たちー」へ その2

最近、睡眠の調子が悪く、途中で目が覚めて眠れなかったり、

寝つきが悪くて2時、3時になっても眠れなかったりして、

日中しんどいこともありました。

ハーブティーを飲んだり、軽いストレッチをしたりなど

工夫してみましたが、効果が今一つ。

それで午後6時以降は、パソコンやスマホをやめることにしました。

ブルーライトが入眠にはあまりよくないらしくて。

それとできるだけ日中運動しよう(^^)/

効果があるといいなあ。

 

9/30(水)にあべのハルカス美術館へ見に行った

「奇才ー江戸絵画の冒険者たち」の記事、その2です。

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「奇才展」のホームページには以下のように紹介されています。

江戸時代には、従来の常識を打ち破り、斬新で個性的な表現に

挑んだ「奇才」と呼ぶべき絵師たちが、全国で活躍していました。

昨今注目を集める伊藤若冲長澤蘆雪、曽我蕭白歌川国芳ら、

過激で強烈な個性を放つ絵師だけでなく、尾形光琳円山応挙

葛飾北斎など、全国から35人の奇才絵師を集め、その個性溢れる

作品を選りすぐり紹介します。

 

「江戸絵画」と副題がついていますが、江戸の絵師だけではなく

松前、仙台など東北から、飯田、小布施、駿河尾張など中部・東海、

京(京都)、大坂、岡山、山口、高知、福岡と近畿・中国・四国・九州と

全国各地の絵師をとり上げています。

 

チラシには以下のような説明があります。

従来、江戸絵画史は流派別に語られ、各流派の様式からはみ出した

絵師たちは「異端」として無視されてきました。

しかし1960年代末頃から、既成の殻を打ち破り自由で斬新な発想を

する「異端」の絵師たちを、奇想の系譜として見直そうという動きが

活発になります。

 

私はまだまだ不勉強なので、35人のうち半分くらいは名前も知らない

絵師でした。(^^ゞ

これから勉強します<(_ _)>

 

では2枚目のパネルから少し絵を紹介します (^^)/ (再掲します)

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このパネルは絵をモチーフにして作られています。

周りの波とタイトルに絡みつく龍 →

葛飾北斎(かつしかほくさい)

 「東町祭屋台天井絵 龍図」

 (ひがしまちまつりやたいてんじょうえ りゅうず)

右上から時計回りに。

・絵金(えきん)「花衣いろは縁起 鷲の段」

 (はなごろもいろはえんぎ わしのだん)

 人形浄瑠璃の演目で、幼子が大鷲にさらわれる災難に襲われた

 母親が必死にくい止めようとするシーン。

・耳鳥斎(じちょうさい)「別世界巻」(べっせかいかん)

 耳鳥斎は「江戸の戯画展」を見てからファンになりました。

 地獄に落ちた人々を描いているが、あまり苦しそうに見えず

 笑いを誘う。

 三味線にされているのですね。

・鈴木其一(すずききいつ)「紅葉狩図凧」(もみじがりずたこ)

 元の絵は般若のお面の周りが紅葉と八重桜で彩られている。

・高井鴻山(たかいこうざん)「妖怪図」(ようかいず)

 前ブログで紹介しました。

・蠣崎波響(かきざきはきょう)「御味方蝦夷之図 イコトイ」

 (おみかたえぞのず いことい)

 今の北海道松前町の絵師。

 アイヌと和人による戦いを終わらせるため、松前藩に協力した

 アイヌの有力者を描いた。

・耳鳥斎(じちょうさい)「別世界巻」(べっせかいかん)

 これは蛸の責め苦でしょうか。

 

前・後期で絵の入れ替えをするので、全部鑑賞するためには後期も

行きたいものの、辛抱して図録で鑑賞します。

 

「奇才展」を見た後は、MIO(あべのステーションプラザ ミオ)で

食事。

これは次回に。

 

「奇才 -江戸絵画の冒険者たちー」へ その1

ブログアップが遅れましたが、先週の水曜9月30日に、

あべのハルカス美術館へ「奇才ー江戸絵画の冒険者たちー」

を見に行きました。

 

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美術展に出かけるのは、2月の初め(2/5)に行った「ゴッホ展」以来です。

あの時期は、今から考えるとずい分混んでいたのに、規制(入場制限など)も

厳しくなかった。

チケット販売の列に並んだことも覚えています。

現在は、混雑が予想される美術展はあらかじめ日時指定チケットの

入手が必要になっています。(特に国立・公立の美術館、博物館)

 

 ↑ この「奇才展」は日時指定のチケットではなかったけれど、

チケット売り場の混雑が心配だったので、行きしなにコンビニで

チケットを買っておきました。

行ってみたら、逆にガラガラでびっくりしました。

チケット売り場には誰も並んでいません。

だいたい、あべのハルカス自体がガラガラでした。

これほど今まではインバウンドの観光客が占めていたのだと思いました。

 

体温測定と手指消毒をして入場。マスクも着用。私語厳禁。

中はやっぱり空いていました。人と充分距離をとって見ることができました。

ずっと美術館に行けなかったので、こうして生の絵や美術品を見ることの

できるありがたさと喜びを感じました。

まさに一期一会です。

 

パネルを使って少し絵の紹介をします。(再掲します)

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右上から時計回りに。全て絵の一部です。

・鈴木其一(すずききいつ)「達磨図凧」(だるまずたこ)

 凧に描かれた絵で、正月の贈答用に制作された。

葛飾北斎(かつしかほくさい)

 「上町祭屋台天井絵 男浪」

 (かんまちまつりやたいてんじょうえ おなみ)

 長野県小布施町上町自治会が保存している。対で「女浪」(めなみ)

 もあるが、今回は展示されていない。

狩野山雪(かのうさんせつ)「龍虎図屏風」(りゅうこずびょうぶ)

 虎の表情がやさしくあんまり怖くない。カットされていて見えないが、

 前足を揃えてそろえてポーズをとっていてとてもユーモラス。

・高井鴻山(たかいこうざん)「妖怪図」(ようかいず)

 知らない画家だったが、きれいな花鳥画からのちにオリジナルの

 妖怪画を描く。おもしろく私好み。

 

もう一枚パネルを撮ってきたので、次回こちらを紹介します。(^^)/

  ↓

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ひっつきむし

ひっつきむし の季節です。

ひっつきむしは虫ではありません。

実やタネが衣服にくっつくことから、こう呼ばれている植物。

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近所で一番見かけるひっつきむし ↑

たぶん、アレチヌスビトハギだと思います。

 

【ひっつきむしの分類】

①かぎ爪型

 ・オオオナモミ

 ・キンミズヒキ

 ・アレチヌスビトハギ ← これ

②とげとげ型

 ・アメリカセンダングサ

 ・タウコギ

 ・ヒカゲイノコヅチ

③ネバネバ型

 ・メナモミ

 ・ヤブタバコ

 ・ケチヂミザサ

 

在来種のヌスビトハギに対して、アレチヌスビトハギは北米原産。

 

ちなみに、私は「ひっつきむし」ではなく「へっつきむし」と

呼びます。

他にも「くっつきむし」という呼び方もあります。

 

中秋節と月餅

昨日ブログを書いた後、月餅を食べました。

予告通り、今日は中秋節と月餅について書きます。

 

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旧暦の8月15日にあたる中秋節(仲秋節)は、十五夜の満月を

愛でながら秋の豊作を祝う節句です。

中国では祝日になるほど大きな伝統行事で、春節端午節と並ぶ

三大節句のひとつとして盛大にお祝いします。

この日は嫁いだ娘も生家に戻り、家族たちと食卓を囲んで久々の

一家団欒を楽しむそうです。

 

中秋節は別名、団円節とも呼ばれ、大変おめでたいことの意に

使われています。中国ではどこも欠けていない満月を、

円満・完璧の象徴と考え、1年のうちでもっとも円に近い

中秋の満月(十五夜)を特に大切にしています。

  (横浜中華街のホームページより)

 

月餅は、中秋節のお祝いに満月へのお供え物として用意されていましたが、

次第に皆で食べる習慣になっていきました。

中国の月餅は、私が食べたお饅頭サイズではなく、かなり大きく

分厚いものを放射状に切り分けていただきます。

 

中のあんこは、ハスの実を使った餡で、塩漬けのアヒルの卵の黄身が

入っているものがオーソドックスです。

切り分けたときに、卵の黄身が満月に見えます。

 

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  (画像はネットよりお借りしました)

 

私の食べた小さい月餅はこしあんに胡桃が入っていました。

日本風にアレンジされているとはいえ、本来の和菓子とは違うお菓子だと

思いました。

 

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 (無料イラストより)

 

お月見 2020

昨日は中秋の名月でした。雲も霞もないくっきりとした

きれいなお月様でした。

 

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去年作ったミニタペを今年も飾りました。(写真は去年のものです💦)

 

お月見団子、タペストリーのように丸い団子を積んでいく形は関東風。

関西は ↓ こちら。

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 (画像はネットからお借りしました)

 

お団子は里芋の形のラグビーボールのような形です。

昔は里芋をお供えしていたからだそうです。

今は、関東風も関西で売られていますし、そういう区別はないのでしょう。

 

今月末29日は十三夜で、またきれいなお月様が見られます。

そしてまたお団子を食べられますよ(^^)/

私はスーパーでお菓子を2種類買ってきました。

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月餅と跳うさぎです。

月餅は中国のお菓子で中秋節に食べられます。

次回は中秋節について調べて書きたいと思います。

 

「最後の証人」を読みました

先週は通院と美容院でちょっと忙しかったです。

読書もちょっと停滞気味・・・

明日はテレビの電波点検で在宅しないといけません。

気候がよくなり、お出かけの計画をひっそりたてたり、

🎵眠~れない夜と~ 雨の日には~

静かに本のページをめくる秋の日々です。

 

最後の証人 (宝島社文庫)

「最後の証人」(柚月裕子 著)を読みました。

柚月さんの本は人気で、特に新作は予約数がすごいです。

本作は2010年発行でたまたま予約せずに読むことができました。

 

ヤメ検の弁護士、佐方貞人が主人公。

検事時代の佐方を描いたドラマが、上川隆也主演でシリーズ化されていて、

見事に私の頭の中では刷り込みされています。

映像の影響力はすごい!

 

ストーリーは半分くらいまで叙述トリックです。

だからこの物語のドラマ化は難しそうだなと思ったら、

ドラマ化されてました。上川隆也で(笑)

どうも叙述トリックの部分はすっ飛ばして、法廷ミステリとして

描かれたようです。 見た覚えがあるようなないような。

私はドラマの方を楽しんでいたので、他の作品もこういうこと

(原作と微妙に違う)があるかもしれないと思い、

柚月さんの佐方シリーズをバーンと予約しました。

いっぺんに届きませんように・・・

 

「路(ルウ)」を読みました

シルバーウィークが終わりました。

全国の観光地がだいぶ賑わってきた様子が報道されています。

私は昨日祝日でしたが通院の予定があり、終わった後、

甲子園Corowaへ買い物へ行きました。

甲子園球場阪神戦のデイゲームがあったのもあり、久しぶりの

混雑でした。

 

1週間前からまたマスクを作っています。

秋冬用に30枚くらい。

それが仕上がったら、予備のマスクを入れるマスクケースを

作ろうかなと思っています。まだ先になりますが。

 

路 (文春文庫)

「路(ルウ)」(吉田修一 著)を読みました。

今年の5月、NHKでドラマが放送され、途切れ途切れでしたが

最終回まで見て、とても感動したので本を読むことにしました。

予約がそこそこついていて、やっと順番が回ってきました。

450ページの長編で読むのに時間がかかりましたが、

ドラマの配役でアテ読みできたので楽に読み進められました。

 

ドラマも日本と台湾、日台共同制作でしたが、舞台は主に台湾です。

日本の商社が台湾で初めて走る高速鉄道の建設を受注する

2000年から、その台湾新幹線が開通する2007年までを

年ごとに章立てされた形で書かれています。

主人公は多田春香(波瑠)。台湾新幹線の建設を請け負った商社に

勤める入社4年目の社員です。

建設事業に抜擢され、台湾(台北市)で仕事を始めた春香。

春香には学生時代、台湾に一人旅をし、そこで台湾の青年と

運命的な出会いをした思い出があります。

この春香と台湾の青年との関わりを軸に、

春香の会社の先輩、安西誠(井浦新)、

台湾で生まれ育ち、戦後日本に引き揚げた葉山勝一郎(高橋長英)老人、

台湾新幹線の整備工場で働くことになる台湾の青年、陳威志(李梓誠)、

など登場人物の7年間を描いた壮大なドラマです。

 

書き過ぎない、押さえた描写が特徴的だと思いました。

登場人物の状況は年を経るごとに変化しているのに、その間の

詳しい描写はない。

その描かれない部分に読者は想像を促される。

ページ数以上の物語を読んだ気がします。

 

本を読むだけでは限界があった、台湾の風景。

ドラマを見ていたおかげで、きれいな景色を思い浮かべることが

できました。

吉田修一さんの作品は初めてだと思います。たぶん。

また違う作品も読んでみたいと思います。