昨日は久しぶりにお出かけしました。
もりっちゃんはもう限界を超えてしまい・・・
不要不急の外出をしてしまいました。
ちょうど都道府県をまたいでの行き来が解除された日とかぶり
ましたが、解除されてなくても出かけていたでしょう。
電車に乗って甲子園へ。
本屋や手芸屋さんで買い物をし、スーパーに寄って帰りました。
フードコートで冷やし中華も食べました。
席数が半分以下になっていて、密にならず安心しましたが、
土日は人出が増えて席が足らなくなるだろうなと思いました。
混み具合や対策されているかなど、実際に見て確かめないと判断
できないので、これからはマスクや消毒などに気をつけて
いったん出かけてみようと思います。
夜にはプロ野球が開幕しました。やっと!
もうどのチームが勝とうと負けようとかまわないというくらい、
久しぶりの野球観戦を楽しみました。
枝豆とビールが欲しくなりました。
無観客で寂しいけれど、精一杯応援します(^^)/ ←いちおう贔屓チームがある
「羊と鋼の森」(宮下奈都 著)を読みました。
2016年に本屋大賞を受賞し、2018年山崎賢人主演で映画化されました。🎬
原作本もベストセラーになり、図書館も予約数が多くて予約を控えて
いました。
今回宮下奈都さんの別の本を予約したとき、この本の予約状況を
確かめたら落ち着いていたので予約して読みました。
映画版の表紙は ↓ こんな感じ。
俳優さんの顔ぶれを見て、誰がどの役をしたのかすぐわかります(笑)
天板を開いたグランドピアノの中を覗いたことがありますか?
きれいな平行線の弦が張られ、鍵盤を叩くとフェルトでできたハンマーが
弦を叩きます。
そして黒い体は木でできています。
ピアノは弦楽器でもあり打楽器でもあり、不思議な鍵盤楽器。
「羊と鋼の森」は、フェルトと弦で音を奏でるピアノという楽器を
表すことばであり、ピアノで奏でられる音でできた音楽や、
ピアノと共に歩む調律師の人生を表しているのだと思う。
全体をとおして、フレッシュな野菜サラダのような小説。
癖のある人は登場するものの、ひどい悪人はいないし。
たまに固いナッツが入っていたり、刺激的なドレッシングがかかっていたり
するけれど、基本的には素朴な野菜の味が味わえる。
調律師の話だからピアノや音楽に関連する話題になるが、
音楽に詳しくなくても大丈夫。
むしろ原民喜(はら たみき)の文章が引用されていてびっくりしたほど。
もう少し濃厚な魚介類が入ったサラダの方が私は好みだ。
「毒」はごめんだけれど、あっさりし過ぎなのもちょっと・・・
贅沢ですね。
表紙裏側には音叉があります。
ギターの調弦にしょっちゅう音叉を使いました。
U(ユー)の部分を膝にこつんと当てて、反対側のI(アイ)の部分を
ギターの表面版に当てて共鳴させます。
442Hzの音が出るので、それを第5弦に合わせます。
(クラシックギターは6本の弦。下から第1弦・・・第6弦。
下が高音、上が低音)
合わせた第5弦をもとに他の弦を合わせていきます。
クラブでやっていた頃は、音叉ではなくチューナーという機械を使い、
チューニングは気を遣う作業で大変でした。
音や音楽をことばで表現するのは難しい。だから「羊と鋼の森」の
中で表現されている音が、私の中で具現化しているかははなはだ疑問。
でも、私たちは音を耳で聞くとき、最終的には電気信号に変換して
脳に伝えている。
どんな音かを感じているのは脳なのだ。
私の脳内で音の逆変換を起こす作業はなかなかおもしろい体験でした。