もりっちゃんのゆるブログ

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「暗黒館の殺人」全4巻 その2

今日も寒かった~ 洗濯を干していたら手がかじかんで・・・

風が強くて耳と鼻が痛い・・・

日本海側は積雪、新幹線も徐行で1時間の遅れと聞き、

寒いくらい我慢しなきゃと思いました。

 

昨日に続いて「暗黒館の殺人」について書きます。

暗黒館の殺人(二) (講談社文庫)

上の画像は第2巻ですが、このお話の中では第1巻(画像は昨日アップ済み)

がとても大事です。

熊本県の山深い森の中に、影見湖と呼ばれる小さな湖がひっそりとある。

その湖に浮かぶ小島に暗黒館は建っている。

暗黒館に向けて車を走らせる河南孝明青年の描写から物語は始まる。

河南青年が暗黒館にたどり着くところまでが第1部。

続く第2部から第4巻の第5部までは、暗黒館に住まう

浦登(うらど)家の人々におとずれた悲惨な事件が描かれている。

 

暗い館で起こる凄惨な事件にますます気分も暗くなると思いきや、

暗黒館に巣くう浦登家の秘密を知りたくてたまらなくなってくる。

第2巻に入ると読者もその秘密に見当がつくようになり、

自分たちも暗黒館を訪れた客人のように暗黒館を歩き回る。

でも第3巻、第4巻と読み進めるうち、わかってくる。

どうも自分たちは騙されているようだと。

なんかおかしい。どこかで間違ってしまったと。

あー、もうちょっと注意深く第1巻を読んでおくべきだったと後悔も。

 

本格物を読んで「あー騙された」と思うのは心地よい。

読み応えのある作品だった。

もう一度「館シリーズ」1作目「十角館の殺人」を読み直したいと

思いました。そういう仕掛けにもなっています。

 

 浦登家の当主柳士郎の息子 玄児くんと、玄児くんの友人 通称中也くんの

二人が事件の探偵役?として事件の真相と犯人を探して奔走します。

このふたり、のちの運命はつらいものですが、

誠実に生きているなと思える好人物でした。

 それもよかったです。

 

今年もあと2日。寒いのは我慢するので、どうか穏やかに過ごせますように。

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