昨日、長居公園内にある大阪市立自然史博物館へ
「特別展 きのこ!キノコ!木の子! ~きのこから
眺める自然と暮らし~」を見に行きました。
ここへは恐竜に関する展示を2回見にきましたが、
植物に関する展示は初めてです。
きのこは食べるのは好きですが、きのこ狩りなどは行った
ことがありません。
中毒事故もよく聞くので、怖いイメージもありました。
あらかじめホームページで割引券をゲットして入場。(500円→400円)
写真撮影OKでしたが、なかなか説明が難しいのであんまり撮りません
でした。
これは、スーパーなどで売っている身近で食べられるきのこたち。
しめじ、しいたけ、まいたけ、えのき、エリンギ、マッシュルームなど。
あ、キクラゲもきのこです。クラゲじゃないよ。
私はまったく素人なので、きのこは木や土から生えるものだと
思っていましたが、まあ本当に様々な種類があるのでした。
木に寄生するもの、木と共生するもの、腐葉に生えるもの、
虫に寄生するもの。
しいたけの傘の裏側にはひだひだがありますね。
あのひだひだの中に無数の胞子があって、成熟したら飛んで
子孫を残します。
ひだひだはなくて、無数の小さな穴(管孔)が空いている
きのこもあります。
きのこが分化していく様子。
松茸は今は高価なものですが、昔は蹴とばすほど採れたそうです。
どうして松茸が減ってしまったのか、理由が3つ挙げてありました。
秋には庶民が普通に食べるきのこだったことがわかりました。
いろんなきのこ。
大きいものも。
右のはサルノコシカケと言われるものです。
私も座ってみたいなあ。
冬虫夏草(とうちゅうかそう)をご存知ですか?
チベットに生息するオオコウモリガの幼虫に寄生するきのこです。
漢方薬や薬膳料理などに利用されます。
今回の展示では、もう少し大きくとらえて虫(幼虫やさなぎ)に
寄生するきのこが紹介されていました。
せみ、カブトムシ、蛾などいろいろな虫に寄生するようで、
地上には柄とかさの部分しか出ていないため、
採集は難しいそうです。
南方熊楠(みなかたくまぐす)のコーナーがありました。
熊楠は粘菌の研究で知られます。
きのこは菌類ですが、粘菌は菌類ではありません。
全然別のものですが熊楠もきのこを観察していたことも
あり、粘菌の展示もありました。
でも・・・粘菌って「〇〇ホコリ」という名前で
まさにホコリの塊って感じ。これってほんとにアメーバなの?
いや~粘菌もおもしろい!
いよいよ毒きのこのコーナー。
赤やピンクの派手なきのこは見るからに危険な感じが
しますが、地味な色でも毒きのこはあって見かけは
全然わからない。
皮膚から吸収される毒を持つものもあるので、
直接触るのも気をつけた方がいい。
最後には3人のきのこ博士によるきのこの絵。
川村清一先生、今関六也先生、本郷次男先生。
スケッチというには精密で緻密すぎるきのこの絵、
すごかったです。
最近になってDNA分析で種が違うとわかったきのこもあり、
まだまだわからないことも多いきのこの世界です。
このごろ、アートの世界でもきのこが人気です。
もうちょっときのこについて勉強してみたいなと思いました。
きのこ展の帰り、障害者の通所事業所の展示会を見つけて、
それも見学しました。
アート、さをり織り、フェルト手芸の3つに分かれて
作業されているそう。
お土産にさをり織りのしおりと、フェルト玉のピンクッションと
ピック。
フェルト玉をどうやって作っているのかと思っていると、
作り方も説明されていました。
茶こしの金属のこす部分がプラスチックの粗い目に
なっているような道具を2つ用意して、
中にフェルト綿を入れます。
せっけん液に浸し、ビニール袋で覆い、柄の部分を持って
あとはひたすら振るのです。
乾燥させるためにビニール袋をはずしてからも
振り続けると、フェルト玉ができ上がります。
すごーい。
小さいものでも作られたかたの魂がこもっているようで、
素晴らしいと思いました。
8月も終わりに近づきましたが、残暑厳しい毎日です。
無理をせず涼しくなるのを待っていましょう。