「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさんの
「妖怪画談」「続妖怪画談」(両方とも岩波新書)です。
表紙は鬼太郎のキャラクターが満載ですが、
中身は古今東西の妖怪や、実際に全国各地に存在する奇妙なもの
をカラーイラストで紹介する本。
私は霊感もないし、水木さんのように妖怪にものすごく惹かれるわけでは
ないけれど、
「よくわからないものに対する畏れ(畏怖心)」にはとても共感します。
恐がりでお化け屋敷や肝試しなんかは大の苦手なんだけど、
「よくわからないもの」にはとても興味がありました。
「妖怪画談」に京都の「釘抜地蔵尊」が紹介されていて、
ここなら行けるかなと思い、訪ねたことがあります。
苦しみを釘抜きで抜くように取り去ってくれるとして、
お堂の周りを多くの人がぐるぐる回っていました。
お堂の壁じゅうに釘と釘抜きが張り付けられてて、
異様な雰囲気です。
病気や辛いことをなんとか良い方に導いてほしいという
真剣な思いに、申し訳ない気持ちになって
一度拝んでそそくさと後にしたのでした。
よく考えると、自分の言動の根底にあるものがたぶんこの
「よくわからないもの」だとわかってきました。
悪いことしたらオニが出るぞ〜とか言って、子どもの頃は
親から怒られたものですが、
このオニのようなものに対して、自分の心がとことんダメになったとき
「あ〜ごめんなさい」という気持ちになって、なんとか立て直すという
感じです。
う〜うまく文章では書けないけれど…
大学では、専攻に全く関係のない「民俗学」の講義をとりました。
この話はまた次回に。